普段なにげなく行っている呼吸ですが、自分が鼻で呼吸するか口で呼吸し意識したことはあるでしょうか。
実は酸素を効率よく体内に取り込む働きをしているのは 鼻であり、 口は本来飲食物の通り道なのです。
口は呼吸器官としての機能は持っていません。 咀嚼して唾液を出して消化しやすくして、食道、胃につながる消化器官の入り口なのです。 鼻で食事をしませんよね。それと同じぐらい口で呼吸するのはおかしなことなのです。
そんな間違った呼吸法であるにも関わらず、日本人の7割は口呼吸であり、問診すると、特に睡眠中に口を開けている例が後を絶ちません。
風邪をひきやすい・気管支炎・喘息・アトピー・肺炎・いびき・歯の着色・むし歯などの症例があるのですが、それらは口呼吸が原因でなりえます。
口の中の歯垢(細菌)ウイルスなどが無防備に扁桃腺を通過し、直接肺に送り 込まれます。こうして血管を通じて全身に回り、体の免疫力を低下させるのです。
口呼吸を続けているとこのほか、糖尿病・自律神経失調症・高血圧症・心疾患など深刻な症状に繋がる危険性もあります。口呼吸は万病の元であり、全部の病気の70% の原因となります。
本来の働きである鼻呼吸はなにが優れているのでしょうか?
鼻呼吸には大きく分けて6つの優れた機能があります。空気清浄機能や加温・加湿機能・冷却・除湿・毒性や発病力を弱める機能などメリットがたくさんあります。口呼吸にはこれらの機能がひとつもありません。
6つの機能を要約すると、胞で酸素が最も吸収されやすい状態にしてから肺に送り込み、体にとって無駄なエネルギーを消費しないよう水分を出さずに体外に出すということになります。
では、口呼吸を治す方法は?
そのカギとなるのが歯垢の除去 です。
口呼吸の原因は大きく分けて2つあります。
①口の歯垢(細菌) および外からの細菌やウイルス。
②口周りや舌の筋力低下。
このうち主な原因となるのは口の中の歯垢なのです。口呼吸になるメカニズムは 人の体は口の中・鼻・喉・耳が繋がっていて、境目がありません。細菌やウイルスがその間を自由に行き来しています。歯垢の細菌の数は大腸と同じくらい多いです。 この歯垢が唾液を介して扁桃に感染し、炎症を起こして鼻づまりが起こります。すると鼻呼吸ができなくなって口呼吸になります。つまり、鼻づまりを起こさないこと、その対策として歯垢を除去する必要があるのです。