顎関節症について

寝ている時の姿勢や頬杖などの癖によって顎が変形、歯が移動、傾斜して咬合性外傷を起こし、正常な噛み合わせが出来なくなり、それを人間の本来の生理的な動きの落ち着くところで無理をして筋肉を動かし噛もうとします。その歪が顎関節症、噛み合わせからくる身体の異常、歪みなどの誘引となり、肩こり・首痛・猫背・片頭痛なども併発します。薬を飲んだり、もんだり、さすっても治らないと思います。
人生の3分の1以上は睡眠をしているので、この寝ている時の姿勢が大事なのです。

 

 

頬杖も口呼吸で猫背になるため、頭が前傾になり重いので、手で杖をついているのです。

 

 

 

うつぶせ寝で右を下にしている患者さんの下の歯型です。これだけ変形(歯と歯で噛み合わせができないところまで)します。寝ている時も口呼吸で、寝唾を出しながら口が開いています(上の歯はここまで変形してい
ません)。
うつぶせ寝では、必ず頭が右向きか左向きになり顔面の重さを支えます。かなりの重量です。当たり具合によっては下顎も凹んで歯並びも凹み、上の歯と噛み合わなくなります。これは寝ている時に口が開いている、つまり
口呼吸になっているからです。このような場合には、矯正するよりも強い力が、寝ている間ずっとかかっているのです。
また、歯並び、歯列が変化すると、歯が動いて他の歯と早期に接触するようになります(咬合性外傷性)。すると、動揺して保存不可能となる場合が多いのです。来院された時には手遅れです。
さらに顎、顔の変形(左右非対称)など様々な症状が出ます。顎関節症(あごの痛み・口が大きく開けられない・音がするなど)、肩こり、首痛、全身の姿勢(猫背、左右に身体の軸がずれる)にまで影響を及ぼすことがあります。