なぜ、歯で悩まれるのか

「口腔ケアが肺炎予防に!」
「元気になる口腔ケアのすすめ」
「糖尿病と歯周病の関係」
「歯周ポケットからこんな病気に」…
最近、テレビ番組や本などで、こんなキャッチフレーズをよく目にし、皆さんの知識の中に歯垢(細菌)を除去しなければ健康になれないと少しずつ認知されているのですが、その問題以前に解決しなければならないことがあります。
ただ、やみくもにみがけば良いということではありません。歯垢の取れにくい歯ブラシで一日に何回も強い力で長時間みがくと、結果として劇的に歯や歯ぐきが削れてしまいます。
全国で推定2~3000万人が、原因も解からずに悩んでおられます。
今の皆さんの歯ブラシの使用法、歯ブラシの形状で、はたして歯垢は能率的に取れているでしょうか?
その答えは「NO」です。さらに、「皆さんがなぜいつまでたっても歯で悩まれるのか?」とつながります。
確かに皆さんは、テレビやCMなどの情報や、長年の経験からそれぞれに一番正しいと思われている方法で歯みがきをされてはいますが、歯ブラシだけで、しかも、頭を振りながら力いっぱいの歯みがきでは、実際のところ、歯垢がほとんど取れていないのです。そして、むし歯や歯周病だけではなく、下記の4つの症状の原因を作っているのです。
効率良く歯垢が取れないのは、歯ブラシにも原因があるのです。「歳だから」とか「歯性が悪いから」と自分で納得してあきらめている方がいますが、それは間違いです。
そこには皆さんが知らない明白な原因があるのです。

私は日常の診療で、年々4つの症状

①歯のつけ根が削れている方
②歯ぐきが下がり歯が長く見える方
③歯がしみる知覚過敏の方
④歯ぐきが痛い方   が年々激増していると感じています。
初診で来られる患者さんの半分以上はその症状です。原因がわからず、悩んでおられる患者さんは非常に多いです。